10月最終金曜、10月30日。月末のリバランス判定を行いました(評価額は前日・木曜29日の終値ベース)。
結論から書きます。今月はリバランスなしです。5資産のうち目標の20%との差がいちばん大きかったのはWEBL(インターネット3倍)で、−2.6ポイント。リバランスを始める基準の±10%まで、あと7.4ポイントありました。
判定の数字を見たとき、私は「案外、均等が崩れていないな」と思いました。今月は3倍ETFが3本とも下がっていたので、リバランスになるかもしれないと考えていたからです。
先月の記事で「3割上がった」と書いたSOXL(半導体3倍)は、10月の途中で株価がちょうど半分になっています。それでも比率は、基準のずっと手前にとどまりました。今月はその理由を記録しておきます。
10月30日の判定|20%との差は最大でもWEBLの−2.6ポイント
まず、判定で見た比率です。左が先月(9月25日)の判定時、右が今月(10月30日)の判定時です。どちらの月も売買はしていないので、持っている株数は同じまま、値動きだけで比率が変わっています。
2026/10/30 判定(10/29終値)/ 戦略:5資産均等リバランス(±10%ルール)/ 結果:リバランスなし(20%との差が最大のWEBLで −2.6ポイント)
前月(2026/09/25 判定)
今月(2026/10/30 判定)
| 銘柄 | 前月 | 今月 | 20%との差 | 基準まで |
|---|---|---|---|---|
| WEBL | 18.6% | 17.4% | -2.6 | あと7.4 |
| TECL | 20.6% | 20.8% | +0.8 | あと9.2 |
| SOXL | 22.9% | 18.2% | -1.8 | あと8.2 |
| AGG | 18.4% | 21.3% | +1.3 | あと8.7 |
| USD(現金) | 19.5% | 22.2% | +2.2 | あと7.8 |
※「20%との差」「基準まで」の単位はポイント。20%との差が±10ポイント以上の銘柄が1つでもあれば、全体を20%に戻します。
20%との差がいちばん大きかったWEBLでも−2.6ポイント。±10ポイントに届かなかったので、5銘柄すべて売買なしです。2ヶ月続けて、1株も売らず、1株も買っていません。
円グラフを見比べると、先月いちばん膨らんでいたSOXLは22.9%から18.2%へ戻り、WEBLは18.6%から17.4%へ少し痩せました。反対に、AGG(米国総合債券)は18.4%から21.3%へ、USD現金は19.5%から22.2%へと増えています。
3倍ETFの比率が下がり、守りの2つの比率が上がりました。それでも、どれも20%のまわりから大きくは離れていません。
SOXLが半分になっても、比率は基準に届かなかった
この1ヶ月の値動きを、株価で並べるとこうなります(9月24日の終値から、10月29日の終値まで)。
| 銘柄 | 1ヶ月の値動き |
|---|---|
| SOXL(半導体3倍) | −30.0% |
| WEBL(インターネット3倍) | −17.9% |
| TECL(テック3倍) | −11.4% |
| AGG(米国総合債券) | +1.3% |
先月のSOXLは+31.4%でした。今月はそれがほぼそのまま裏返って、−30.0%です。比率の動きも先月とよく似ていて、先月は18.7%から22.9%へ+4.2ポイント、今月は22.9%から18.2%へ−4.7ポイントでした。3割上がっても3割下がっても、ポートフォリオの中では4〜5ポイントしか動いていません。
しかも、月の途中はもっと荒れていました。SOXLの株価は、10月5日の終値164.27ドルから、10月22日の終値82.11ドルまで、17日間でちょうど半分になっています。そこから月末にかけて少し戻して、判定の日を迎えました。
先月、私はSOXLについて「もっと上がらないかな」と書きました。SOXLは10月5日までは実際にもう少し上がり、そこから半分になりました。上がっても、そのあと半分になっても、私がやることは月末の判定だけでした。
月の途中の比率は判定には使いませんが、記録として計算しておきます。判定までの間でSOXLの株価がいちばん高かった10月5日と、いちばん安かった10月22日の終値で計算しても、SOXLの比率は24.5%と15.3%でした。株価が半分になる間に、比率は9ポイントほど動いただけで、30%にも10%にも届いていません。
3本そろって下がると、比率はあまり動かない
なぜ、ここまで下がっても基準に届かなかったのか。理由は、3本の3倍ETFが、そろって同じ方向に下がったからです。
私の持ち方は、3倍ETFが3本(WEBL・TECL・SOXL)と、守りの資産が2つ(AGG・USD現金)です。3本がそろって下がると、3本の中のバランスはあまり崩れません。大きく動くのは「3倍ETFの合計」と「守りの合計」のバランスです。
今月なら、守りの2つは合わせて37.9%から43.5%に増えました。でも2つに分かれているので、1つずつで見ると21.3%と22.2%です。30%にはまだ遠い数字です。
今月の数字で計算すると、USD現金が30%に届くには、3倍ETFが3本そろって約46%下がる必要がありました。ほかが動かずに1本だけが下がる場合でも、10%まで落ちるには、WEBLで約47%、SOXLで約50%、TECLで約58%の下げが要ります。
つまり、±10%ルールが拾っているのは「下げの大きさ」ではなく、「5つの資産がどれだけバラバラに動いたか」です。全部が一緒に沈む月は、ルールの目には静かな月に映ります。反対に、1本だけが大きく上がり、別の1本が置いていかれる月に、基準を越えます。WEBLが31.1%まで膨らみ、SOXLが10.3%まで痩せた8月のリバランスが、まさにそういう月でした。
もうひとつ、同じ3倍ETFでも下げ方には差がありました。SOXLの−30.0%に対して、TECLは−11.4%です。TECLとSOXLの違いで数えたとおり、2本の中身の重なりは4割弱で、残りは別の会社です。同じ月でも、下げ方がこれだけ違うことがあります。
この1ヶ月、相場で何が起きたか
半導体が大きく売られました。 10月22日(木)には、SOXLが1日で20.5%下がり、半年ぶりの安値をつけています。原油の値上がりで物価や金利への警戒が強まったことに加えて、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOが、AI向けのクラウド会社は需要が強い一方で運転資金の確保がボトルネックになりつつある、と話したことが重なり、AI関連の株がまとめて売られた日でした。
原油は上がり続けました。 米国とイランの戦争が続き、中東の原油の通り道であるホルムズ海峡では、タンカーの被害も報じられています。国際的な原油価格の指標である北海ブレントは、10月22日に1バレル111ドルを超えました。
FRBは金利を据え置きました。 10月27〜28日の会合で、政策金利を3.75〜4.00%のまま据え置くと決めています。投票は10対2で、反対した2人は、どちらも0.25%の利上げを求めていました。9月に利上げしたばかりなので、今回は様子を見た形です。会合のあとも、FRBの幹部から追加の利上げが必要だという発言が続いています。
債券は少し上がりました。 AGGは+1.3%です。米国の10年国債の利回りは、9月24日の5.18%から、10月29日には4.98%まで下がりました。金利が下がると、すでに出回っている債券の値段は上がります。
為替は、10月29日の終値で1ドル157.83円でした。 先月の159.04円から、少し円高に動いています。ただ、私のリバランス判定はすべてドル建ての比率で行うので、為替が何円でも判定には影響しません。
判定のあと、30日の夜に起きたこと
判定は木曜29日の終値で決まっていますが、そのあとのことも書いておきます。
判定をした30日の夜(日本時間)、米国市場ではIntelが決算で示した見通しが失望され、株価が1日で約29%下がりました。半導体株がまとめて売られ、SOXLは1日で24.75%下落しています。WEBLとTECLも1割以上下げました。
この日の終値で比率を計算し直してみると、SOXLは15.1%、USD現金は24.6%でした。20%との差は最大でも5ポイントほどで、仮にこの日の終値で判定していたとしても、リバランスにはなりません。
もちろん、判定は月に1回、最終金曜だけです。あとから出た値動きで判定をやり直すことはしません。この日の下げを見ても、私は落ち着いていました。ルールがあるからです。
始めて半年、7回目の判定
4月に初めてのリバランスをしてから、半年がたちました。月末の判定は、今月で7回目です。4月の初回を含めて、リバランスをしたのは4月・6月・8月の3回。5月・7月・9月・10月の4回は、基準に届かず動いていません。リバランスなしが2ヶ月続いたのは、9月と10月がはじめてです。
始める前と比べて変わったのは、ルールが大事だと改めて思うようになったことです。リバランスというルールがあるので、今月のように3倍ETFがそろって下がる月でも、落ち着いていられます。
やってよかったのかどうかは、まだまだ先の話です。結果が出るとも限りません。それでも、このレバラボがこの先どうなるのか、私自身が楽しみにしています。
放置版との差は、ほとんど変わらなかった
このブログでは毎月、同じ条件で比べる指数を記録しています。4月24日を100として、円建てで並べたものです。
| 9月 | 10月 | |
|---|---|---|
| レバラボ(実績) | 126.51 | 110.11 |
| 放置版レバラボ | 119.55 | 103.11 |
| S&P500(VOO) | 107.54 | 107.05 |
| 全世界株(ACWI) | 106.59 | 104.94 |
「放置版」は、4月の初回リバランス直後の比率のまま、一度も売り買いしなかった場合の理論値です。毎月リバランスすることに意味があるのかを確かめるための、比べる相手です。
今月は、実績が−13.0%、放置版が−13.8%でした。実績と放置版の差は、9月の+6.95ポイントから、今月は+7.00ポイント。ほとんど変わっていません。
実績の方は守りの資産を4割近く持っていたので、下げが少しだけ小さく済みました。一方で、先月膨らんでいたSOXLを放置版より少し多く持っていた分、差は大きくは開いていません。
これも途中経過です。良い月も悪い月も、毎月の結果をそのまま積み上げていきます。
まとめ|3本そろって下がる月は、静かな月に見える
・20%との差は最大でもWEBLの−2.6ポイント。基準まであと7.4ポイントでリバランスなし(はじめての2ヶ月連続)
・SOXLは1ヶ月で−30.0%。月の途中では17日間で株価が半分になったが、比率は15.3〜24.5%の間にとどまった
・先月の+31.4%(比率+4.2ポイント)と、今月の−30.0%(比率−4.7ポイント)は、ほぼ裏返し
・3倍ETFが3本そろって下がると、比率はあまり動かない。USD現金が30%に届くには、3本そろって約46%の下げが必要だった
・10月22日にSOXLが1日で−20.5%。原油高(北海ブレント111ドル超え)とAI関連の売り
・FRBは10月28日に据え置き(3.75〜4.00%・10対2)。10年国債利回りは5.18%→4.98%で、AGGは+1.3%
・判定のあと、30日の夜にSOXLがさらに−24.75%。その終値で計算しても20%との差は最大5ポイントほどで、リバランスにはならない
3倍ETFが3本とも下がった月でも、5つの比率は20%のまわりに並んだままでした。下がったかどうかではなく、バラバラに動いたかどうか。ルールが見ているのはそこだと、数字で確かめた1ヶ月です。
来月に向けて気になっているのは、11月の米国の中間選挙、米国とイランの戦争の行方、Anthropicの大型上場、そしてFRBの利上げの動向です。なお11月は、最終金曜の前日(26日)が感謝祭で米国市場が休みのため、判定には水曜25日の終値を使います。
ブログをはじめて半年になりました。お楽しみいただけていますか。これからも淡々と続けていきます。
あくまで個人の実験記録なので、生暖かい目で見守っていただけたら嬉しいです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。

コメント