9月リバランスなし|SOXLが3割上がっても、実感がなかった【2026年9月】

9月のリバランス判定。SOXLの株価は1ヶ月で+31%上がったが、ポートフォリオの中での比率は+4ポイントにとどまり、乖離+2.9%でリバランスなし リバランス記録

9月最終金曜、9月25日。月末のリバランス判定を行いました(評価額は前日・木曜24日の終値ベース)。

結論から書きます。今月はリバランスなしです。5資産のうち目標の20%から最も離れていたのはSOXL(半導体3倍)で、ずれは+2.9%。発動ラインの±10%まで、あと7.1%ありました。

7月の「あと0.9%」、8月の「+11.1%で発動」と、ここ2ヶ月は線の近くで揺れていました。それに比べると、今月は拍子抜けするほど静かな判定です。

ところが、中身を開けてみると静かではありませんでした。先月買い戻したSOXLは、この1ヶ月で値段が約3割上がっています。 それなのに、私には「動いた」という実感があまりありませんでした。今月はその理由を記録しておきます。

9月25日の判定|SOXL+2.9%、発動まであと7.1%

まず、判定で見た比率です。左が先月のリバランス後、右が今月の判定時です。

2026/09/25 判定(9/24終値)/ 戦略:5資産均等リバランス(±10%ルール)/ 結果:リバランスなし(最大乖離 SOXL +2.9%)

前月(8月リバランス後)

WEBL20.7%TECL19.4%SOXL18.7%AGG20.3%USD21.0%
WEBL:20.7%
TECL:19.4%
SOXL:18.7%
AGG:20.3%
USD(現金):21.0%

今月(2026/09/25 判定)

WEBL18.6%TECL20.6%SOXL22.9%AGG18.4%USD19.5%
WEBL:18.6%
TECL:20.6%
SOXL:22.9%
AGG:18.4%
USD(現金):19.5%
銘柄前月(リバランス後)今月20%との差発動まで
WEBL20.7%18.6%-1.4%あと8.6%
TECL19.4%20.6%+0.6%あと9.4%
SOXL18.7%22.9%+2.9%あと7.1%
AGG20.3%18.4%-1.6%あと8.4%
USD(現金)21.0%19.5%-0.5%あと9.5%

最大のずれはSOXLの+2.9%。±10%に届かなかったので、5銘柄すべて売買なしです。今月は1株も売らず、1株も買っていません。

円グラフを見比べると、今月いちばん膨らんだのはSOXL(薄いオレンジ)で、18.7%から22.9%へ。TECL(テック3倍)も20%をわずかに超えました。反対に、先月20%まで減らしたWEBL(インターネット3倍)は18.6%へ、AGG(米国総合債券)は18.4%へと少し痩せています。

それでも5つの比率は、いちばん大きいSOXLといちばん小さいAGGの差が4.5ポイント。20%のまわりに、ほぼ並んだままです。

SOXLが3割上がって、比率は4ポイントしか動かなかった

この1ヶ月の値動きを、株価で並べるとこうなります(8月28日の終値から、9月24日の終値まで)。

銘柄1ヶ月の値動き
SOXL(半導体3倍)+31.4%
TECL(テック3倍)+14.1%
WEBL(インターネット3倍)−3.4%
AGG(米国総合債券)−2.6%

SOXLは約3割の上昇です。3倍のレバレッジがかかった商品なので、半導体株が戻れば、それだけ大きく跳ねます。

にもかかわらず、ポートフォリオの中のSOXLは18.7%から22.9%、4.2ポイントしか動いていません。

判定の数字を見たときも、実感はあまりありませんでした。今月はあまり相場を見ていなかったこともありますが、数字を見ても、5つの資産はどれも同じくらいの大きさに並んでいて、SOXLだけが目立って大きくなった感じがしなかったからです。

これには仕組みの理由があります。先月、5つの資産を20%ずつに戻したからです。

SOXLはポートフォリオのおよそ5分の1しか占めていません。その5分の1が3割上がっても、全体から見れば「5分の1の3割」です。しかも同じ月にWEBLとAGGは少し下がっているので、差し引きでSOXLの比率は4ポイントほどしか増えませんでした。

もしSOXLがポートフォリオの半分を占めていたら、3割の上昇は全体を大きく動かしたはずです。そういう持ち方をしていないから、1つの資産が大きく跳ねても、全体は静かなままでいられる。

「動いた実感がない」のは、見ていなかったからだけではなく、均等に戻していること自体が、1つの資産の大きな動きを薄めていたからでした。

この1ヶ月、相場で何が起きたか

今月の相場を振り返ります。私自身、今月はあまり相場を見ていなかったので、判定のあとに調べてまとめました。

いちばん大きかったのは、利上げです。 9月16日、米国の中央銀行にあたるFRBが、政策金利を0.25%引き上げて3.75〜4.00%にすると決めました。投票は12対0で、反対はゼロ。7月の会合では据え置いていたので、今回は利上げに踏み出した形です。

半導体は、7月の暴落から大きく戻しました。 7月の記事で書いたとおり、7月は中国のメモリ大手の上場をきっかけに半導体が売られ、SOXLの値段はほぼ半分になりました。その半導体が、9月は大きく戻しました。今月だけで約3割の上昇です。先月のリバランスでSOXLを20%まで買い戻したのは、この戻りが来る前の8月末でした。

ここは結果論として書いておきます。私は半導体が戻ると読んでSOXLを買ったわけではありません。 先月の判定では、WEBLが膨らんで線を越えたので、ルールどおり全体を20%に戻した。その結果として、痩せていたSOXLを買い足すことになっただけです。もし9月に半導体がさらに沈んでいたら、同じ売買は裏目に出ていました。

TECLも+14.1%と堅調でした。 一方でWEBLは−3.4%と少し下げています。同じテック系の3倍ETFでも、今月は半導体と、それ以外のテックと、インターネット株で動きが分かれました。

原油は、9月に大きく上がりました。 米国とイランの対立が続き、中東の原油の通り道であるホルムズ海峡をめぐる緊張が高まったためです。米国の原油価格の指標であるWTIは、9月半ばに一時1バレル100ドルを超え、月の後半には90ドル台に戻しています。7月にも原油の急騰を書きましたが、原油の値上がりは物価を押し上げる方向に働きます。物価への警戒が続くなかでの、今月の利上げでした。

債券は下げました。 AGGは−2.6%。判定前日の9月24日には、米国の経済指標が強かったことや国債の入札の結果を受けて長期金利が上がり、ドルが買われました。金利が上がると、すでに出回っている債券の値段は下がります。利上げの月に債券が下げるのは、筋の通った動きです。

為替は、9月24日のニューヨーク市場の終値で1ドル159.04円でした。 金利の上昇を受けたドル買いで、159円台まで戻しています。ただ、私のリバランス判定はすべてドル建ての比率で行うので、為替が何円でも判定には影響しません。

SOXLの中身が入れ替わった月でもあった

もうひとつ、今月は私の持っているETFの中身そのものが変わった月でした。

9月18日の引け後、3倍ETFが追いかけている指数の定期見直しがあり、SOXLにはSKハイニクスが新しく入りました。7月の記事で「9月の答え合わせは必ずやります」と書いた件です。

実は私は、7月に「SKハイニクスは今年は入れない」と結論していて、それが外れました。外れた理由は、指数のルールそのものが、この9月の入れ替えに合わせて書き換えられていたからです。

詳しくはレバETFの中身は誰が決めているのかにまとめました。SOXLだけでなく、TECLとWEBLの中身がどう変わったかも、改編の前後のデータで確かめています。

相場を見なくても、不安はなかった

今月の私は、相場をあまり見ていませんでした。

毎日値動きを追っていれば、SOXLが3割上がる途中の上げ下げが、そのたびに目に入ったはずです。見ないで過ごした1ヶ月に、不安はありませんでした。ルールがあるので、月末にルールどおり動けばいいだけだからです。

月に1回、最終金曜の朝に比率を見る。±10%を越えていれば動く。越えていなければ動かない。それだけ決めてあるので、途中の値動きを見張る必要がありません。この実験で確かめたかったことのひとつは、まさにこれでした。

ひとつだけ、この実験らしくない気持ちも書いておきます。判定の結果を見たとき、私はこう思っていました。

SOXL、上がったけど、来月以降もそのままもっと上がらないかな〜

先月買い戻したものが上がれば、うれしいものです。ただ、SOXLがこのまま上がり続けて比率が30%に届けば、ルールは「売れ」と言います。上がってほしいと思っている気持ちと、上がりすぎたら売るというルールは、反対を向いています。

それでも、私がやることは変わりません。月末にルールどおり動くだけです。気持ちが上を向いていても下を向いていても、判定には関わらせない。それがこの実験の背骨です。

放置版との差が、初めて縮んだ

このブログでは毎月、同じ条件で比べる指数を記録しています。4月24日を100として、円建てで並べたものです。

8月9月
レバラボ(実績)121.89126.51
放置版レバラボ111.49119.55
S&P500(VOO)108.27107.54
全世界株(ACWI)107.95106.59

「放置版」は、4月の初回リバランス直後の比率のまま、一度も売り買いしなかった場合の理論値です。毎月リバランスすることに意味があるのかを確かめるための、比較の相手です。

今月、実績は+3.8%伸びました。ところが放置版は+7.2%伸びています。 実績と放置版の差は、8月の+10.40ポイントから、今月は+6.95ポイントに縮みました。2ヶ月続けて広がっていた差が、初めて縮んだ月です。

理由は、2つの持ち方の違いにあります。9月24日の終値で、それぞれの中身を比べるとこうなります。

実績放置版
TECL20.6%27.5%
守り(AGG+現金)37.9%30.0%

放置版は4月から一度も戻していないので、上がってきたTECLが27.5%まで膨らんだまま、守りの資産は3割ほどです。実績の方は毎回20%ずつに戻しているので、守りを4割近く持っています。

今月はそのTECLが+14.1%上がりました。膨らんだものをそのまま持っていた放置版が、その上昇をまるごと受け取ったわけです。

これは、リバランスという仕組みの弱みがそのまま出た月だと思います。膨らんだものを削って均等に戻すやり方は、下がる月には傷を浅くする方向に働き、一方向に上がり続ける月には伸びを抑える方向に働きます。

これはまだ半年分の途中経過です。リバランスをするのとしないのと、どちらが良いかを決めるための数字ではなく、毎月の結果を積み上げていくこと自体がこの実験だと思っています。都合のいい月だけを書くと実験にならないので、差が縮んだ月もこうして残しておきます。

まとめ|3割上がっても、全体は静かだった

🦁 9月の判定まとめ

・最大のずれはSOXLの+2.9%。発動ラインまであと7.1%でリバランスなし
・先月買い戻したSOXLは1ヶ月で約3割上昇。それでもポートフォリオの中では18.7%→22.9%、4ポイントほどの動き
・実感がなかったのは、5資産を均等に戻していて、1つの大きな動きが全体では薄まるから
・9月16日にFRBが利上げ(3.75〜4.00%)。債券のAGGは−2.6%、ドル円は159.04円
・米国とイランの対立で原油が上昇し、WTIは9月半ばに一時100ドル超え
・9月18日に指数の入れ替えがあり、SOXLにSKハイニクスが入った(7月の予測は外れた)
・実績と放置版の差は+10.40→+6.95ポイントに縮んだ。上がり続ける月にはリバランスが伸びを抑える

3割上がっても、全体は静かでした。見ていなくても不安はなく、見たあとも実感は薄い。均等に戻しておくことが、値動きを追わなくていい理由そのものになっていた1ヶ月です。

来月に向けて気になっているのは、11月の米国の中間選挙に向けて相場がどう動くのか、それからAnthropicの大型上場や、利上げがこの先も続くのかどうかです。どこかの資産が線を越えれば4回目のリバランスになりますし、越えなければまた動きません。

このブログを始めて、もうすぐ半年になります。楽しんでいただけているかはまだ分かりませんが、淡々と続けていきます。来月以降どうなるのか、私自身も気になっています。

あくまで個人の実験記録なので、生暖かい目で見守っていただけたら嬉しいです。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

⚠️ 本記事は個人の投資実績の共有です。レバレッジETFは元本割れリスクが大きい金融商品です。投資判断は自己責任でお願いします。過去の実績は将来の成果を保証しません。

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